最新ニュース ConoHa WINGとエックスサーバーの管理画面の比較と感想「メニューが探しづらい」

ConoHa WINGを使い始めました。サイトの表示については全く問題ありませんが、管理画面を操作していると使いづらさを感じることがよくありました。具体的に項目などをエックスサーバーと比較してみます。

エックスサーバーとConoHa WINGの管理画面比較表

エックスサーバーのメニュー構成がわかりやすいので、そちらを軸(左側)にConoHa Wingではどこにその項目があるのか表の形でまとめてみます。

エックスサーバー ConoHa Wing
アカウント パスワード変更 アカウント設定  
  サーバー情報 サーバー管理 契約情報
  バックアップ   自動バックアップ
  Cron設定   ジョブスケジューラー
  SSH設定   SSH
  二段階認証設定 アカウント設定  
  リソースモニター サーバー管理 契約情報>リソース
  なし   モニタリング
ホームページ アクセス制限 サイトセキュリティ ディレクトリアクセス制限
  エラーページ設定 サイト管理 サイト設定>基本設定(エラーページ)
  MIME設定   なし
  .htaccess編集 サイト管理 サイト設定>応用設定(.htaccess設定)
  サイト転送設定   サイト設定>基本設定(サイト転送)
  アクセス拒否設定   サイトセキュリティ>IPアクセス制限
  CGIツール   なし
  簡単インストール   なし
  Webフォント設定 サイト管理 サイト設定>基本設定(Webフォント)
  ads.txt設定   サイト設定>応用設定(ads.txt設定)
  XPageSpeed設定   高速化>WEXAL(XPageSpeedに相当するものとして)
WordPress WordPress簡単インストール サイト管理 サイト設定>WordPress
  WordPress簡単移行   サイト設定>WordPress
  WordPressセキュリティ設定   サイトセキュリティ>WordPressセキュリティ
  WordPressテーマ管理   サイト設定>WordPressテーマ
メール メールアカウント設定 メール管理 メール設定
  迷惑メール設定   メールセキュリティ
  自動応答設定   メール設定>メールアドレス詳細(自動返信設定)
  SMTP認証の国外アクセス制限設定   メール設定>メールアドレス詳細(メールアドレス詳細)
  メールの振り分け   メール設定>メール転送
  メーリングリスト・メールマガジン   メーリングリスト
FTP サブFTPアカウント設定 サイト管理 FTPアカウント
  FTP制限設定   不明
データベース MySQL設定 サイト管理 データベース
  MySQLバックアップ サーバー管理 自動バックアップ
  MySQL復元   不明
  phpmyadmin サイト管理 データベース(ユーザー)
PHP PHP Ver.切替 サイト管理 サイト設定>応用設定(PHP設定)
  php.ini設定   サイト設定>応用設定(PHP設定)
ドメイン ドメイン設定 サーバー管理 ドメイン
  サブドメイン設定   ドメイン
  DNSレコード設定 DNS  
  SSL設定 サイトセキュリティ 無料SSL
  動作確認URL サイト管理 サイト設定>基本設定(動作確認URL)
アクセス解析 アクセス解析 サイト管理 アクセス解析
  アクセスログ   アクセス解析>ログ
  エラーログ   アクセス解析>ログ
高速化 Xアクセラレータ サイト管理 高速化>WEXAL
  サーバーキャッシュ設定   高速化>キャッシュ
  ブラウザキャッシュ設定   高速化>キャッシュ
セキュリティ WAF設定 サイト管理 サイトセキュリティ
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項目の有無については色を変えていますが、必ずしも優劣を決めるものではありません。例えばエックスサーバーにしかない「CGIツール」はおそらくほぼ必要ありません。ConoHa WINGにないからと劣っているということはないので、その辺りはまた別の機会にまとめます。

ConoHa WINGは階層が深い

表を見てもらうとわかりますが、ConoHa WINGは単純に階層が深くなっています。しかも、ConoHa WINGは青い大分類のメニューもクリックする必要があるため、エックスサーバーに比べると目当ての画面に辿り着くまでにクリックがかなり多くなっています。

また実際に操作したいメニューが大分類のメニューに隠れているため、初めのうちはどこに何があるのか全くわかりません。おそらく運営側もそれを承知しているためか下のような「サイトマップ」が用意されています。ただその都度サイトマップを開くために一度クリックし、探し回るというのはさほど効率はあがりません。

メニューの構造が不自然なため見つけづらい

「ドメイン」という項目が二箇所にあったり、「ドメイン」と「DNS」が先頭のメニューに並んでいたり、かなり違和感のあるメニュー構造になっています。

また例えば、自分が操作したい「セキュリティ」関連のものが、「サイト管理」にあるのか「サーバー管理」にあるのか、すぐにはわからないので、必ずどちらかをクリックし探すことになります。

エックスサーバーなどと違い、ドメインそのものの管理や、サーバーの追加申請などが同じ画面でできることが見つけづらくなっている原因の一つです。普段は全く使わないメニューが邪魔をしています。これは利用者目線ではなく、作り手や仕組みの都合でメニューが作られている、あまり良くないUIの例だと思います。

メニューの探しづらさよりもネックは管理画面の遅さ

メニューが探しづらいだけでも手間ですが、ConoHa WINGのもしかすると最大のネックは管理画面の重さかもしれません。メニューボタンを押してもなかなか表示されないため、メニューの探しづらさに拍車がかかります。

おそらくページを読み込んだ後に、Ajaxのような形で情報を取得しているため、2段階の読み込みを待たされる印象です。こうした動作がサーバー側の負担軽減になっているのかわかりませんが、利用者側に負担が来ているように思います。

ただし管理画面の使いづらさはトラブルさえなければ目をつぶれます

これはConoHa WINGをフォローするわけではなく、サイト表示などの品質に問題がなければ、管理画面を使うことは実際にはあまりないので、案外慣れてしまうというのは本当です。

一応各社、一定の思想に基づいてメニュー構成など設定されているので、癖が見えてくるとどこに何があるかはわかってくるようになります。というより普通に暗記できます。

ConoHa WINGの管理画面に関するまとめ

このサイト自体をConoHa WINGへ移動ししばらく使ってみましたが、一番の感想としてはエックスサーバーはやはり使いやすいということ。

ConoHa WINGの方が画面のレイアウトや表現がきれいなので、初めはとても良い印象でしたが、使い込むほど不安やストレスが大きくなっていきました。やや無骨な印象ですがエックスサーバーの管理画面の方が安心して使用できます。

ConoHa WINGをこれから利用するという方は、この管理画面についてはある程度覚悟しておくとよいと思います。逆にこれ以外のデメリットは見つかっていませんし、エックスサーバーよりも良い部分もありました。メリットデメリットを把握してから是非利用をスタートしてください。