スペック解説 クラウドサーバー
わかりそうでわからないクラウドサーバー。雲という名前がついていますが、実際にはいろいろな技術を駆使した通常のコンピューターの集まりです。
クラウドサーバーとは
レンタルサーバのほとんどは共有サーバですが、かといってクラウドサーバでない、ということではありません。クラウドサーバの仕組みを簡単に説明します。
- まず物理的に複数のコンピュータを用意します
- それらを一つのコンピューターとして振る舞うようにします。
- その上に仮想的(ソフト的)に複数の領域を作ります
- 分割された領域にCPUやメモリーを分け与え、それぞれ一台のサーバーとして振る舞うようにします
結局は物理的なコンピューターの性能を使いますが、実際に利用するのは仮想的に作られた部分的な領域のため、そこではリソース(CPUやメモリー、ストレージ)を簡単に操作することができるというメリットがあります。その他にもデータの安全性を保つ技術なども含まれます。
ハードもソフトも境界線が曖昧になっていて、こちらからぼんやりと見えているってところが、雲っていうイメージに近いかもね。実際名前の由来には諸説あるみたいだけど。
説明の通りだとすると、一度たくさんのコンピューターをまとめて、それをもう一度小分けにしているんだね。
そんな感じ。だから少なくとも管理者が二人いるんだけど気づいた?
どういうこと?
コンピューターをまとめて、小分けにする人(1)と、小分けにされたサーバを利用する人(2)。この二人がいるんだよね。
だから「2」の管理者にとってそのサーバは、スペックを自由に変更できる専用サーバーでしかないんだ。
クラウドサーバーを利用するとユーザーにはどんな恩恵があるのか
クラウドサーバーも表面的には一般のサーバと変わりません。そのためレンタルサーバ会社がそのクラウドサーバを使って、一般的な「共有サーバ」を運用するということももちろん可能です。
この場合、共有サーバでありクラウドサーバでもあるということになりますが、利用者にとってはクラウドのメリットは少し感じづらくなります。
例えば、エックスサーバーは一般的な共有サーバだけど、実はクラウドサーバーを使っていても不思議じゃないんだよね。利用者からは見えないけど。
レンタルサーバの選び方としてのクラウド
レンタルサーバの選び方として、クラウドらしい機能が備わっているかどうかは重要です。
wpX Speedやmixhostのように「クラウド型」「リソース確保」「契約毎に独立して制御」などと謳っている点を確認してみてください。CPUやメモリーが足りなくなれば、簡単にプラン変更できるようになっています。
これからせっかくサイトを作ろうとしてるんだから、人気が出てアクセス数も増えていくことを当然考えるよね。そうするとやっぱりクラウド型のレンタルサーバーがいいのかな。
でもエックスサーバーのようにクラウド型でなくても、今はリソース保証もしていて、おそらく大抵の人気サイトでもリソース不足になることは少ないと思うよ。
クラウドサーバーのまとめ
- クラオドサーバーとはコンピューターをまとめて、小分けにすること
- 表面的にはスペックが自由な専用サーバ
- レンタルサーバのスペックとして「クラウド型」の成長性は重要
- エックスサーバもリソース保証され安心に