スペック解説 容量・ディスクスペースとは

ウェブサイトやメールサーバ、データベースとして利用できるディスク容量を指します。つまりサーバに保管できるデータ量です。
ウェブサイトのデータ容量は多くない
現在のレンタルサーバは下位プランでも100GB以上の容量が確保されていると思います。ただほとんどのウェブサイトにそこまで多くの容量は必要ありません。
ウェブサイトが扱うファイルの種類
通常のウェブサイトを構成するHTMLやCSS、またJavaSctiptというファイルは全てテキストです。1ファイル1MBに満たないことがほとんどです。そこに画像などを加えて完成します。画像も最近はモバイル向けを考える必要があるため、あまり大きな容量にできません。
基本的な構成だけであれば、ほとんどのサイトは100MBにも満たない容量です(100MB = 0.1GB)。
WordPressなどで使用するデータベースも容量を必要とします。ただテキスト情報を保管しているものなので、そこまで大きな容量にはなりません。大きい場合でも100MB以内で済むと思います
このためウェブサイトに限って言えば、100GBという容量が提供されても実際はかなりのオーバースペックということになります。使い切ることはおそらくできません。
ただしもし以下のようなケースであれば、注意が必要です。
- デジカメの比較サイトなどでオリジナルの画像ファイルをそのまま表示しなくてはいけない場合
- 動画を自らのサーバーから配信するような場合
- 一つのアカウントで1000個のサイトを作ろうとしている場合
ただこれら極端な場合は100GBでも足りないかもしれません。転送量の問題も出てくるため併せて検討してみてください。
メールサーバの容量は長く使うことを考えて多めに確保する
ほとんどの場合、レンタルサーバはメールサーバとしても使用するため、借りた後は長く利用することになります。メールが受信ボックスに溜まっていくと、一人で数GB使用することも稀ではありません。
また会社などで運用している場合、社員の数だけメールアドレスが必要になります。そのためメールサーバとしては容量についてしっかりと検討が必要です。一人の容量は最低でも1GBは必要です。画像や添付ファイルなども利用していくうちにどんどんかさんでいきます。
仮に一人3GBの容量を想定し、30人の社員がいる場合は90GB必要になります。
ただしこの例でも容量の上限(90GB)がすぐに使えなくなる訳ではありません。あくまでも上限の値を設定しているだけなので、利用していく中でディスクを少しずつ消費していく形になります。
ウェブサイトも10GBも必要ありませんので、もしレンタルサーバのディスク容量が100GBであれば、この例では必要十分なスペックと言えそうです。


ここではディスク容量の話から、メールの運用について説明しているけど、できればウェブサイトのサーバと、メール用のサーバは分けておく方がいいよ。

えっ? 同じサーバで運用するのが普通じゃないの?



そうなんだけど、メールサーバの引越しってすごく大変なんだよね。だから将来いいなと思うサーバが現れてもメールサーバのせいで、より良いサーバにサイトを移行できないってことになりやすいんだ。
ディスク容量はメールサーバの使い方で判断
よほど極端な使い方でない限り、ほとんど気にしなくていいスペックだと思いますが、メールサーバとしての利用方法にのみ注意してみてください。
容量・ディスクスペースのまとめ
- 一般のウェブサイトの容量はあまり気にしなくて良い
- 極端な使い方を想定している場合は一定の容量が必要
- メールサーバとしての容量に注意
- サイト用のサーバとメールサーバはできれば分ける方がいい