用途別 サイト作りの初心者
サイト作りが全く初めての方には、スペックやネットワークの説明もわかりづらいと思います。そんな方に向けて全体のイメージが掴めるように、できるだけわかりやすく説明してみます。
「サイトを作る」ってどういうこと?
普段インターネットでいろいろな情報を集めていると思いますが、この時、情報を表示するためのソフトのことを「ブラウザ」といいます。
ブラウザソフトには「Safari」や「Edge」、「Chrome」などがあります。
そのブラウザで表示しているものを「ページ」と呼び、そのページが集まっているものを「サイト」と呼びます。またサイトのことを「ホームページ」とも言います。
「ブラウザで表示するもの」=「ページやその集まりであるサイト」。これを作る作業になります。
つまり「サイトを作る」というのは一つ一つ「ページ」を作るっていうことだね。
サイト作りに必要なもの
- ドメイン(=サイトの住所)
- サーバー(=サイトの置き場所)
- サイト(=ページの集まり)
「ドメイン」は住所名
ドメインは「example.com」のような文字情報のことを指します。これはブラウザで入力する「URL」になります。
URLというのは「https://」から始まるもので、これに続く部分 https://「example.com」がドメインです。
このドメインはサイトを見つけてもらうための「住所名」のようなもので実態はありません。
ドメインは自分で名付けられますが、早い者勝ちです。
誰かに取られている場合は取得できません。大切な会社名やブランド名が他に取られていないか早く確認しましょう。
ドメインの取得には年間の使用料を支払います。そして翌年から毎年継続して支払うことで維持できます。
価格はドメインの種類によりますが、年間1,000円から5,000円ほどでサーバーの維持費よりも安価です。
「サーバー」はサイトの置き場所
「サーバー」はサイト(ページ)の置き場所でコンピューターの一つです。
倉庫のような場所でたくさんのコンピューターが並んでいるのをニュースなどで見たことがあると思います。そこにあるのがサーバーです。
当サイトで紹介している「レンタルサーバー」もそれにあたります。
レンタルサーバーであればおすすめのサーバーでも月額1,000円程から安価に借りることができます。
「サイト」はページの集まり
サイトは基本的には人の手で1ページずつコツコツと作ります。
ただサイト全体で見た場合、1ページの中で変化しない部分があります。そうした重複部分は手間を省くことができます。
ページの上部にあるロゴやメニュー、ページ下部にあるコピーライト表示などは共通化するための仕組みもあります。
ページ作成は地道な作業だけに、少しでも楽をしようとすることも重要です。
作った「ページ」を「サーバー」に設置して、取得した「ドメイン」につなぐ。これで世界中に公開されるんだよ。
さまざまなサイトの作り方
「ページ」はすべてHTMLというテキスト(文字情報)で書かれています。
普段見ているサイトは画像があったり、動画があったりするので違和感があるかもしれません。
ただ実際にページはテキストだけでできています。
そのテキストから画像や動画が呼び出されるという仕組みです。
パソコンでこのページを開いている場合は、画面のどこかで右クリックすると「ソースを表示」というようなメニューが表示されます。これを選択するとプログラム言語のようなテキストが表示されます。これがHTMLです。
内容は簡単ではありませんが、よく見ていくと表示されている文章なども見つかると思います。
実際にページは下記のいずれかの方法で作ります。
- 自らHTMLを勉強して作る
- 専門家に任せて作らせる
- サイトを作るサービスを利用して作る
- 管理ツールをサーバー上に設置してページを作る
「1」以外はHTMLテキストに触らずにサイトを作ることができるね。それから「4」の場合、WordPressというツールが世界中で利用されているよ。
サイトの構造と重要な機能「リンク」
ほとんどのサイトは複数のページで作られています。
一番初めに表示する「トップページ」や「会社概要」、「商品ページ」など様々なページが必要です。
これら独立した1ページ1ページを作成しますが、サイトとしてはそれらページをつなぐ必要があります。
そこで必要になるのが「リンク」という機能です。
これは「ページA」の中に「ページBへの行き方」を書き込むことで実現します。
これによって、実際は一つ一つ独立していたページが他のページとリンクで繋がることになります。この繋がりによってできるページのまとまりがサイトです。
もしリンクを間違ってしまうと、せっかく作ったページが誰からも見られないということもあるよ。どうリンクを貼るか、事前にしっかり計画しないといけないね。
会社のサイトを例にすると、下記のようなページが必要なります。
- トップページ
- 会社概要ページ
- サービス紹介ページ
- お知らせ一覧ページ
- お知らせ記事ページ
- お問い合わせページ
内容に応じてページを分けてその会社を説明します。そしてそれぞれのページを相互にリンクさせることで、その会社のサイトが完成します。
またほとんどの場合、読んでほしいページの順番があるので、自然とそうなるようにリンクの配置を工夫したりします。
もちろんリンクは他者のサイトに繋げることも可能。
インターネットの世界には膨大な数の「ページ」があって、それがこうした「リンク」によって結びついてる。本当に膨大!
すべての準備が整ったら
ドメイン、サーバー、サイトそれぞれ準備ができたら「ドメイン」を「サーバー」に紐付けます。
これによって閲覧者は「ドメイン(URL)」から「サーバー」を見つけることができるようになります。
仕組みとしてはドメインを「ネームサーバー」というものに登録します。
ネームサーバーというのは世界共通の「サーバー住所録」のようなもの。一つ一つのドメインがどのサーバーに紐づいているか、が書かれています。
これに自ら取得したドメインをネームサーバーに登録することで、取得したサーバーへ紐づけることができます。
ネームサーバーへの登録に通常、料金はかかりません。
ここで説明している全体の仕組みのことを「DNS」っていうんだ。そのまま「ドメインネームシステム」の略。「ネームサーバー」ではなくて「DNS」って言葉で置き換えられることもあるから、覚えておくといいよ。
ただネームサーバーへの登録がサイト公開の最後の手順ということではありません。
構造を説明するため最後にしましたが、実際にはサーバーへのサイト設置が最後の手順になることが多いと思います。順番はどちらでも構いません。
サイトを公開したらやること
無事サイトが公開できたらそれで終わりではありません。残念ながら公開しただけでは誰もサイトを見てくれません。サイトを宣伝したり、記事を投稿したり様々な運用をしていく必要があります。
必要な3つの運用作業
- Googleへ登録し検索されるようにする
- Google Search Consoleというツールを利用します。
- 名刺などにURLを記載しサイトを宣伝する
- 地道に直接の宣伝もやはり重要です。
- 記事や商品を投稿するなどしてサイトを新しく保つ
- 全く動かないサイトはGoogleの評価も下がるようです。
主にこの3つを行い、日々サイトを運用して行ってください。
初心者の方へのまとめ
- サイトを作るには「サーバー」「ドメイン」「サイト」が必要
- 「ドメイン」は住所名
- 「サーバー」はサイトの置き場所
- 「ページ」はページの集まり
- ページはリンク機能によって繋がりサイトを構成
- ネームサーバーはサーバーの場所を教えてくれる住所録
- ネームサーバーに登録してドメインとサーバーを紐づける
- 公開後の運用作業が大切
例えば、「レストラン」のサイトで食事のメニューやアクセス情報を見ているという時も、裏では上のようなドメインやリンクの仕組みを知らず知らず利用しています。
これからサイト作りが必要な場合は、これらを意識すると検討しやすくなっていくと思います。
サイト制作の重要な要素の一つ「サーバー」については、このサイトで細かく説明しています。是非参考にしてみて。
これからもよろしくね!