スペック解説 共有サーバ
レンタルサーバと呼ばれるもののほとんどは共有サーバです。サーバーをたくさんの人と共有しながらサイトを運営していくことになります。
共有サーバと専用サーバ
共有サーバと対になるものとして専用サーバがあります。この二つの違いがわかると共有サーバの特徴がわかりやすいと思います。
専用サーバーとは?
専用サーバはサーバー1台を独り占めできるもの。だから他の人からの影響を気にしなくていいんだ。
ふ〜ん、もともとサーバーって独り占めするものだと思ってたけど、むしろ特別な形なんだね。
特別というか、大手の業者向けというイメージだね。サーバの管理は全て自分で行う必要があるし、運用していくのは相当難しいよ。何よりコストも膨大になるし。
共有サーバってどんなサーバ?
じゃあ、専用サーバの利用は僕には無理かな。
共有サーバの方はどんなサーバ?
共有サーバはその逆。その名の通り、他の人とサーバを共有するんだけど、同居している人とお互いに邪魔をすることがあるかも。ものすごく人気のサイトがあったりすると、関係のない自分のサイトが重くなったりね。
サイトを見ていてたまにあるけど、そういうことか。でもメリットってないの?
もちろんあるよ。共有サーバはほぼ管理不要だから、専門知識がない人でも簡単に利用できる。しかも安い費用で使えるのがいいよね。
共有サーバのデメリットを理解する
共有サーバは同居するユーザーが多いことから、スペック・性能の面で制限が発生します。
- CPUやメモリーなどリソースを他のユーザーと取り合う
- サイトへのアクセスで発生するデータ通信量・転送量の制限
- サーバに同時にアクセスされると表示が遅くなるなどバックボーン・回線速度の制限
ただし、一般的なサイト運営ではそこまで気にする必要はありません。
もし極端にアクセスの多い人気サイトを運営している場合は、移転する前にレンタルサーバの転送量上限などを確認してください。
これから新しくサイトをオープンする場合や、アクセス状況が判断できない場合はとりあえず低コストの下位プランから始めてみて、もし問題があれば上位プランに移行していくような流れがおすすめです。
自分のサイトの表示速度が遅い・表示されない場合の対処方法
もし自分のサイトの表示速度が遅いな(あるいは表示されない)という場合は、こんな手順で対応してみてください。
- 他のサイトがアクセスできるかどうかをチェック
自分の閲覧環境に問題がないかを確認します。 - ブラウザを再起動しキャッシュを削除してからチェック
ブラウザのキャッシュなどが壊れている可能性もあります。 - レンタルサーバのメンテナンス・障害ページを確認
メンテナンスしている場合や、障害への対応中の場合があります。 - 10分ほど置いてからキャッシュを削除して表示を確認
一時的なネットワーク上の問題。 - レンタルサーバのサポートへ問い合わせ
サポートの返答によっては、プランの変更や他社への移転が必要かもしれません。
また、共有サーバの中でもクラウド型のレンタルサーバであれば、ユーザーごとにメモリーなどが確保されるため、こうした問題が起こりにくくなります。
共有サーバのメリットはメンテナンスフリー
共有サーバのメリットはやはり料金や安くて管理が不要という点です。専用サーバであれば、不正アクセスや障害などのトラブルに日々対応しなくてはいけません。
共有サーバの場合、スペックの中で「稼働率99.99%」などと謳われていることがありますが、こちらで何もしなくても、サーバ会社がこれだけの稼働率を保ってくれています。
もっと言うと、ハード面までアップグレードしてくれる場合もあるよ。その場合は利用者もある程度作業が必要になるんだけど、同じ価格のままだったら嬉しいよね。
プランそのままで性能が良くなっていくのはいいね。
エックスサーバーもたまにアップグレードされているんだけど、既存ユーザーには移行ツールも提供してるから作業も簡単。さすがのエックスサーバー。
共有サーバのまとめ
- レンタルサーバのほとんどは共有サーバ
- 専用サーバは自由な反面、高コスト
- 共有サーバは他ユーザーの影響がある一方、安価で手間いらず
- 共有サーバではハードも増強してくれることがある