スペック解説 データ転送量・通信量
スマホのギガ容量のように、サーバー側でもデータの通信にはコストがかかります。そのためほとんどのレンタルサーバはデータ通信量を制限しています。
転送量の上限
レンタルサーバーの中にはたくさんのサイトが存在し、その中にある人気サイトも一つや二つではありません。全てのサイトを合わせると日々膨大なアクセスになります。そのためほとんどのレンタルサーバでは個々のアカウントにデータ転送量の上限を設けています。
人気のサイト、あるいは画像や動画を多用するサイトでは通信量の上限に注意が必要です。
通信量というのは、閲覧者がサイトにアクセスした際に読み込むページそのものや画像のデータの大きさです。特に画像や動画はかなり大きな通信量となります。
だから実績がない新しいサイトでは予測するのは難しいはずなんだよね。
実績があるサイトだったら、予測できるの?
今使っているレンタルサーバの管理画面にステータス表示があれば、日々の転送量を確認できると思うよ。それを参考に移行先の制限を確認してみて。
転送量の変化に対応する
下位プランから試すか、上位プランとするか
レンタルサーバの申請時、プランの選択に迷うことがあります。
ほとんどの場合は、一旦下位プランでスタートし、必要に応じて上位プランへ移行する形でよいと思います。初めから上位プランとすると、オーバースペック(=無駄なコスト)だとしてもそのことに気づきづらくなります。
注意点としては、検討中のレンタルサーバで下位プランから上位プランへの移行が簡単にできるかどうかは事前に確認しておいてください。
もちろん予算に余裕がある場合や、確実に転送量が大きくなることがわかっている場合は上位プランでスタートした方がいいと思うけどね。
転送量が増えた場合の対応
サイトへのアクセスが増え、転送量の上限を超えてしまった場合、通常は自らプラン変更などの作業が発生します。人気のサイトを運営している場合は常に管理画面のステータスを見ながら準備しておいた方が良いかもしれません。
ただ一部のレンタルサーバでは自動でプラン変更してくれる場合があります。wpX Speedの「オートスケール設定」の場合、予算に応じたプラン変更が自動でできるようです。
上限を超えてしまった場合、最悪サイトが表示されない事態も考えられるのでレンタルサーバーを選ぶ際はこうした機能も確認してみてください。
エックスサーバーは転送量の上限を撤廃!
なんとエックスサーバーではこの転送量の上限を撤廃しました。
大量アクセスへの耐性強化、ネットワーク通信の高速化のため、データセンターのバックボーンネットワークを増強し、これにあわせて1日あたりの転送量の上限を《無制限化》いたします。
https://www.xserver.ne.jp/news_detail.php?view_id=8793
むやみに撤廃した訳ではなく、バックボーンやサーバーの増強、また上限の緩和などを事前に行い、そこに至るまでの準備工程がしっかりありました。これまでのレンタルサーバーの常識からは考えられない仕様になりました。
データ通信量・転送量のまとめ
- データ通信はサーバにとって負担になるため利用上限を設けている
- 上限を超えた場合に備える必要がある
- サーバのスタート時は下位プランから試し、必要に応じて上位プランへ
- 自動でプラン変更してくれるサーバもある
- 転送量上限を撤廃したエックスサーバーがおすすめ