スペック解説 バックボーン・回線速度

レンタルサーバも家庭のインターネット回線のように、サーバーをインターネットに接続する必要があります。その契約によってコストや回線速度が変わってきます。レンタルサーバーも各社固有のバックボーンを構築して、日々改善しています。

バックボーンの総計とその意味

バックボーンについては以前、エックスサーバーの「特徴」ページでは「総計1.39Tbps(2019年7月現在)」と記載されていましたが、今この記述はなくなりました。

バックボーンとは、大規模な通信ネットワークにおいて、集線装置間や拠点間、事業者間、国家間などを結ぶ大容量の通信回線網のこと。

http://e-words.jp/w/バックボーン.html

つまりバックボーンというのは、レンタルサーバが

Aという場所と10Gbpsで結び、
Bという場所と100Gbpsで結ぶ

というように世界中のインターネットサービスプロバイダー(ISP)やデータセンターとどのくらい相互に繋がっているかを示すものです。つまりはインターネットの基盤になる通信インフラを指します。

バックボーンが大きければ、直接多くのサーバに接続でき、短い時間でたくさんのデータ量が送れます。結果的に末端の利用者にとっても、より高速にデータのやりとりができるようになります。

ただ、このバックボーンの「総計」という数字については、実際のインターネットへの接続速度を示す数字ではないという点に注意しましょう。

この数字が大きければサーバーとの通信速度も速いって訳ではないの?

世界中のインターネットとどのくらい繋がっているかを示す数字なんだけど、実際に特定の場所から自分のパソコンにデータを運ぶ時に、その全体の数字ってあんまり意味はないんだよね。たぶんそういうこと。普段通勤に使っている電車の速さは通勤時間に影響するけど、日本中の交通機関の総量を言われても意味がない感じかな。たぶんエックスサーバーもそれで数字を書くのをやめたんじゃないかな。

バックボーンと回線速度

mixhostではバックボーンについて下記のように書かれています。

国内最大級のバックボーンに10Gbpsで接続

https://mixhost.jp/services

エックスサーバーも同様に「国内最大級のバックボーン回線に10Gbpsで直結」と書かれています。

数字はバックボーン(総量)ではなく、そこに接続している回線速度が記載されています。他を含め、情報を公開しているサーバを確認すると「1〜10Gbps」などの数字で記載されていました。いろいろな解説を読むと「1Gbpsでも十分」という記述も見かけます。

スペック表を見る際は「バックボーンの総量」ではなく「回線速度:10Gbps」などと記載されている方を重視しましょう

Tier 1バックボーンプロバイダーとの接続

「Tier 1」というのは上流のプロバイダに頼らない最上位のバックボーンプロバイダーを指します。日本ではNTTが提供しています。

OCNは、世界的なTier1 IPバックボーン「NTTコミュニケーションズグローバルIPネットワーク」を世界レベルの技術陣が運用し、世界最高水準のインターネット接続サービスを提供しております。

Tier1 インターネットの品質を上流のプロバイダに頼らずに、自らコントロールできる世界規模の広帯域IPバックボーンを保有するISPグループのこと。つまり、他ネットワークとの接続性に影響されることなく、常に高品質で安定したインターネット環境をご提供することが可能となります。

https://www.kotei-ip.com/backbone/

Tier 1バックボーンプロバイダーと接続している場合、データ転送がより迅速で信頼性が高いと言えます。

ただホスティングサーバーがこれらに接続しているかどうかは公式サイトには書かれていないことが多いと思います。エックスサーバーの場合もバックボーンが頻繁に強化されていることはアナウンスしていますが、その内容については記載されていません。

その他には「ピアリング(Peering)接続」しているかどうか、という点もバックボーンを構成要素として重要みたいなんだけど、これも調べてもわからないところ。ピアリング接続というのは、ISP同士が特別なジャンクションのようなもの(IX: Internet eXchange)を介して直結することらしい。

でもわからないんだね?

そう。ただもしかするとバックボーンの強化について今後アナウンスがある時に触れられる場合もあるかもしれない。「Tier1」とか「ピアリング接続」なんかの言葉は覚えておいて良いと思うよ。

速度が影響するその他の要因

バックボーンや回線速度は重要ですが、実際に利用者が感じる速度はその他の要因も多くあります。

  • ウェブサーバーの設定
  • PHPなどのバージョン
  • ウェブサイトの最適化
  • 利用者の地理的な位置(距離)

実際にはこれら様々な要因があるため、「バックボーン」についてもそのうちの一つとして考えましょう。

バックボーン・回線速度のまとめ

  • バックボーンは世界中のISPやデータセンターとどのくらい相互に繋がっているかを示すもの。つまりインターネットの基盤となる通信インフラそのものを指す。
  • 回線速度「1〜10Gbps」など、様々な回線速度でつながっている。
  • ホスティングサーバーがどのようにバックボーンを構成しているかは調べづらいもの。
  • 「Tier1」や「ピアリング接続」というワードも覚えておく。
  • 利用者が感じる表示速度はバックボーンや回線速度以外にも様々な要因がある。